2014年7月21日月曜日

エンジニア・研究職に求められる、対人対応能力とは?

最近、エンジニアや研究職に従事する受講者を対象に、いくつかの研修を実施しました。
実感することは、対人対応能力が高い人が増えてきているということです。


以前であれば、エンジニアや研究職はセールスパーソンとは違って、顧客接点が少ない分、
技術力さえあれば、多少コミュニケーションが不得意でも大目に見てあげよう、という風潮が
あったと感じます。


実際に研修をしていても、こちらの質問にも、目を合わせず、小さい声でボソボソと返事をするような
受講者が多かった印象です。


ところが、最近の受講者の反応と言えば、そういった言動は全く見せず、一見、営業研修に来ているのか
という錯覚をするような雰囲気なのです。
それもそのはず、人事部の採用側もそのような対人対応能力を持ち合わせた人材を求めているようです。


話し言葉だけでなく、声の大きさやトーン、表情といった非言語の要素も兼ね備え、深い議論をしていく姿
勢に、共感を覚え、頼もしさすら感じます。
もともと、専門性を保有している彼らですので、コミュニケーション能力を兼ね備えると、益々その存在価値が増していくでしょう。


顧客の要望が多様化し、複雑化している顧客接点現場では、セールスだけでは、対応出来ず、
彼らのような専門性を持ちながら、尚且つセールスパーソンと同様の対人対応力を持ったエンジニアや研究者への依存度が高まっているのです。
実際、営業とともに、エンジニアや研究者が顧客のもとに同行する機会が増大しているようです。


このままでは、セールスパーソンの存在価値がどんどん薄れていきますね。
営業畑を長年歩んできた私としては、少し複雑でもあります・・・。


株式会社オフィスたはら 人材育成コンサルタント 田原洋樹


【エンジニア・研究職対象セミナーはこちらを参照ください】
http://jinjibu.jp/seminar/detl/26184/