2012年7月30日月曜日

大学におけるこれからの観光関連学部のあり方について


大学におけるこれからの観光関連学部のあり方について

~12%という数字が物語るもの~



田原 洋樹



「12%」という数字、これは大学の観光関連学部を卒業した学生のうち、観光業界へ就職する確率です。(観光庁調べ)

観光業界への就職人気を背景に、全国の大学が観光関連学部を設置する動きが広まっている一方で、この「12%」という数字には多くの大学関係者を悩ませていることとお察しします。

この数字を受けて、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特任教授の高橋俊介氏は著書「21世紀のキャリア論」の中で、観光系学部における教育の在り方を見直すべきであるとの持論を展開されています。



私も全くの同感です。目まぐるしく環境変化が巻き起こる観光業界において、観光人材教育の在り方も見直しを図るタイミングに差し掛かっていると言えるのではないでしょうか。

さらに考えたいのは、12%の学生が観光業界に足を踏み入れて、その後、満足いくキャリアを歩んでいるか?ということです。

残念ながら、小職がJTBという大手旅行会社において、現場で見てきた多くの人材の中で大学、あるいは専門学校で「観光」を専門に学んできた学生が際立てて優秀あるいは成果を上げているということは見受けられませんでした。



それどころか、知識や理論ばかりが、インプットされた状態(言わば頭でっかち)で入社するため、旅行企画という柔軟な発想や、無形の商品・サービスを提供する上で、肝心の顧客が何を求めているかというニーズのヒアリング能力という基本的なビジネススキルがなかなか育たないといった状況を目の当たりにしてきました。

やがて彼らは、入社前に抱いた観光業界の「理想」と「現実」の狭間で苦しみ、自ら社を出て行くとう最悪の事態に至るのです。



自身の先輩たちが、観光業界に進んで、このようなキャリアを歩んでいる現状をOB訪問やインターンシップなどで垣間見て、在学生は「観光業界へ進むことを断念する」、正に負のスパイラルの状況が12%という数字を作っているのだと考えます。

少子化が進み、大学全入時代に突入した今、各大学の、また観光系学部の生き残りをかけて、私はこの12%という数字を重く受け止めなければならないと感じています。



では具体的に何をするべきか?

次回はその具体策について考えていきたいと思います。

2012年7月19日木曜日

多くの方に閲覧いただいております。

こんにちは!
既にお伝えの通り、過日より、All Abouit プロファイルというサイトに
専門家登録させて頂いております。

↓ ↓ ↓

http://profile.allabout.co.jp/pf/officetahara/

本日時点で、多くの方に閲覧を頂いております。
ありがとうございます。

●ビジネス総合(431人中5位)


部門別では、

営業コンサルタント(22人中2位)
経営コンサルタント(128人中1位)
研修コンサルタント(106人中5位)

サイト上では、さまざまなテーマでコラムを書いたり
閲覧者からの質問にQ&A形式で答えたりと豊富な情報を掲載しております。

お時間あるときにでも、一度ご覧頂けると幸いです。

毎日暑い日が続きますが、皆様体調にお気をつけてください!

それでは!

2012年7月15日日曜日

繁忙期、夏の陣スタートします!

弊社もいよいよ、繁忙期に入ります。
設立2年目を迎え、『真価が問われる年』と肝に銘じてきましたが
お陰様で、現時点で前年を上回るペースでお仕事を頂戴しています。
感謝の気持ちを込めて、この夏は多くの受講者に恩返しが出来ればと考えております。

直近の一か月では

●某省・係長対象 『ロジカルシンキング研修』
●大手旅行会社・営業リーダー対象 『法人営業力強化研修』
●実践型地域雇用創造事業サポート 『秋田県・横手市』
●実践型地域雇用創造事業サポート 『静岡県・狩野川流域』
●某研修会社主催 『公開セミナー』

となっております。

静岡県狩野川流域においては、本年度3月まで長期にわたって
地域の観光人材育成に関わらせていただく予定です。

またかねてから手掛けておりました著書(2冊)の完成も今夏を
目途に現在進めております。

夏の陣を前に、ワクワク、ドキドキ、気持ちがたかぶります。
どうぞ、2年目のオフィスたはらに引き続きのご愛顧をよろしくお願いいたします!



2012年7月13日金曜日

All Aboutプロファイルに専門家登録しました!

こんにちは!
このたび、All About プロファイルという専門家サイトに自身を登録いたしました。
サイト上で、さまざまなコラムや、Q&Aコーナーなどで、自身の考えや想いなどを伝えて
行きたいと考えています。

ブログやツイッター、Facebook等々、いろいろと発信ツール
が増えていますが、それぞれに独自性を出しながらメッセージ
を出して参りますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!


http://profile.allabout.co.jp/pf/officetahara/


2012年7月7日土曜日

「40歳定年」に大いに賛成します!

今朝の日経新聞で、政府の国家戦略会議「フロンティア構想」の中において、
雇用流動化を目的とした「40歳定年」について議論がなされたとの記事がありました。

この考えには個人的には大賛成です。
バブル世代の40歳代の仕事に対するモチベーションの低下が叫ばれています。
ラインとして会社の中枢で活躍する人、同世代のライバル社員から遅れをとり、
また下から優秀な社員が成長し、社内で自らの立ち位置を見失い、行き場をなくして
しまっている人、正に勝ち組と負け組に二分される世代だと感じます。

勝ち組は良いとしても、負け組に甘んじている人が、このまま定年まで20数年を
過ごすことは、雇う側、雇われる側双方に、良い影響を及ぼすことはないでしょう。

大学を卒業し、20年を経て、本当にやりたいこと、できること、やらなくてはならないことが
明確化されてくるのは、この世代からだと思います。
人生の、また仕事キャリアの折り返し地点で、一旦定年を迎え、再チャレンジする機会を
社会が整えることはとても有意義だと思います。

私も37歳で自立転身しました。
観光業から人材育成の道に進んだわけですが、私の場合は家族や親などの周囲の
理解があったからこそ、転身の道にスムーズに進めました。
今後「40歳定年」という社会的な仕組みが出来れば、私のような決断をする人がもっと
増えるのではないかと思います。

転身して5年が経ちましたが、私はあの時決断して本当に良かったと思います。
現在、「観光」をテーマとして地域の活性化や雇用創出のお手伝い、また旅行会社時代に
培った法人営業に関する考え方やスキルについてさまざまな業界のビジネスパーソン
に対してトレーニングをする人材育成事業に携わらせて頂いています。
前職の「観光業」でのキャリアと現職の「人材育成」のキャリアが見事に融合し、一つのつながり
が出来つつあります。
「偶然の必然」とも言いますが、仕事を変えて、また前職の仕事が活きてくるという好循環にさらなるやりがいをみなぎらせています。

人生の半ばを迎え、仕事も家庭も自らの人生そのものも、光り輝き、最高に充実した時期を
送りたいものです。
だからこそ、40歳までの自分の棚卸をし、自らの強みを活かした、新しい道に進む、その勇気を後押しする社会的な支援を期待したいものです。

株式会社オフィスたはら
代表取締役 田原 洋樹
http://officetahara.com