2011年2月7日月曜日

日本政府観光局(JNTO) 第8回インバウンドフォーラム取材レポート

日本政府観光局(JNTO)主催のもと、最新の訪日インバウンド市場を伝える場として
第8回JNTOインバウンド旅行振興フォーラムが開催されました。
賛助団体・会員をはじめ、多くのインバウンド関係者が東京・八芳園に集まり、熱気を帯びた会場からは、インバウンドに対する期待の高さを窺えました。
冒頭の理事長からのメッセージと代表国の最新動向をまとめています。

1.JNTO理事長挨拶  理事長 間宮 忠敏 氏

8回をむかえる「第8回JNTOインバウンド旅行振興フォーラム」は賛助団体・会員をはじめ、多くのインバウンド関係者を含めると600名近い参加となりました。誠にありがとうございます。
2010年のインバウンドは、目標の1000万人には届きませんでしたが、前年比27%増、861万人という過去最高の数字を残しました。
2011年は国が掲げる1100万人に近づけるよう我々も今まで以上に海外マーケティングプロモーションに力を入れていきたいと考えております。
特にアジア地域の中でも45%を占める、韓国と中国は最重要国として、今まで以上に誘致促進を図りたいと思います。
また、2010年はMICE元年として246件の誘致実績を残しましたが、引き続きMICE事業にも力を入れていきたいと考えております。
インバウンド市場は、とりわけ天候や政治などの外部環境の影響を強く受けることから、継続したプロモーション活動への取り組みが求められます。そのためにも今まで以上に国内外のインバウンド関係者との関係を強化していきたいと考えています。
我が国の豊富な観光資源の中において、最大の資源は「人」であると考えています。
今回のフォーラムが、多くの人々の交流の場となり、インバウンド市場のさらなる発展の一役を担うことが出来れば幸いです。

2.英国市場の動向について  ロンドン事務所 冨岡 秀樹 氏

英国のアウトバウンド全体としての数は減少傾向にあるにもかかわらず(対前年 -6.3% 201010月現在)、我が国の英国からのインバウンドは18.4千人とわずかながら前年を上回っています。(対前年+1.4%)
成功要因として、各種懸賞やキャンペーンを積極的に展開したこと、メディア向けの取材支援の実施、日本食やポップカルチャーへの興味・関心の高まりなどが考えられます。
ただ、懸念材料として、円高基調、航空便の減少、景気回復の鈍化などが挙げられます。
今後は、現地メディアへのさらなる取材支援、現地航空会社や旅行会社との連携強化、ITを活用したオンンラインマーケティングを展開していくことで、より一層の訪日旅行者を誘致していきたいと考えています。

3.ドイツ市場の動向について  フランクフルト事務所 中澤 秀朗 氏

2010年はドイツ経済相いわく「特大サイズの好景気」で、各個人消費が伸びる中、旅行者数も増加に転じました。
また、元来アウトバウンド大国のドイツ(毎年7000万人以上が出国)は今年もその地位は不動でした。
そのような状況の中、訪日旅行者数も増加傾向(201011月現在117千人)にあり、前年を既に6千人以上上回っています。
訪日ドイツ人旅行者は、滞在日数が長く、消費額も高いと言われており、いわゆる「良いお客様」と言えます。
2011年は日独交流150周年を迎えます。ツアーオペレーターのキーパーソンを招請するなど積極的なプロモーションを展開しいていきます。
インバウンド事業に従事される皆様方におかれましても、プレス支援や、ホームページの充実などのご協力を頂き、さらなる訪日旅行者の誘致を共に促進していきたいと考えております。

4.フランス市場の動向について パリ事務所 宮澤 康一 氏

フランス人の海外旅行先の多くはEU(全体の70%近く)内で、アジアのシェアは全体の5%程です。
そのアジアの中では、タイや中国が人気をほこり、日本は7番目の141千人(2009年数値 前年‐4.3%)。近年はマレーシアやインドネシアが増加傾向にあります。
我が国は、四季折々の風景、都会と田舎、伝統と近代など多様なコンテンツを有し、グルメ大国であり、また総じて高いサービスを提供しています。
ただ一方で、言葉の壁や日本に対する認知不足から、多くの販売機会を失っていることも考えらます。
訪日フランス人旅行者の誘致に成功している事例に共通することは、メディアなどへの地道なプロモーション活動を行うこと、案内表記やガイドブックの作製など言葉の情報を充実させること、ゴールデンルートから一歩踏み込んだ魅力ある旅程の造成などの企画力を発揮することが挙げられます。
今後も、ツアー造成強化、ツアー販売強化、認知度向上で訪日フランス人旅行者の増加を目指して行きたいと考えております。

取材 たはら ひろき

2011年2月3日木曜日

中小企業診断士試験への取り組み

2006年から受験している中小企業診断士試験。
過去5年間で7科目中6科目は科目合格を果たしたものの
期限切れの科目もあって、未だ浪人中です。

今年で6回目のチャレンジとなります。
ちなみに今年は5科目です。

ここ数年は、資格を取ることを目的とするのではなく、さまざまな
知識をインプットするための手段と捉えています。

もちろん合格するにこしたことはないのですが、毎年受け続けること、
受験するために、コツコツ準備を重ねることに自分なりの「価値」を感じています。

JTB時代も、社内の旅行英語検定試験を10年近くかけてパスしましたが
この時の状況に似ています。

私は人から、移り気が早いと言われることもあります。確かにスパっと何かをやめる
こともありますが、これといったものは、絶対にはずさない。正にスッポンのごとく
シツコイ部分も持ち合わせているのです。

中小企業診断士は、その域に達してきました。
今年も8月の試験会場に行きます。そのために自分なりに
準備をしていきたいと考えています。