過日、私の古巣であるJTB団体旅行新宿支店の同窓会に出席してきました。
退職してからも何人かの人とはコネクションを持ち続けているとはいうものの、
公式な場で一堂に皆さんと顔合わせをするのは、退社以来初めてのことで
中には20年ぶりで再会するような場面もありました。
お誘いいただいたとはいえ、退社をした身として、本当に出てもよいのだろうか?
直前まで迷いましたが、「迷ったら前へ出る」自身の性格もあって、思い切って参加してきました。
仕事の都合もあり、30分ほど遅刻してしまいましたが、会場に入った途端、何人もの人が
声をかけてきてくれて、今までの迷いもどこへやら。
懐かしい顔、顔、顔に一気に昔話に花が咲きました。
諸先輩方は、多少年期が入りましたが、皆元気、
同僚も、後輩も皆、当時では想像もしないような職務や地位を
獲得し、バリバリと仕事をやっている様子で、本当にたくましい
JTBマンに進化していました。
中には、拙著を精読していただいている人も何人かいて
恐縮してしまいましたが、とても嬉しい気持ちになりました。
奈良の田舎から出てきて、右も左もわからず、まず最初に東京の地図を
買ってセールス同行してくれたMさん。一人暮らしの私を
何度もご自宅に招いてくれて、奥さんの手料理を頂きました。
会社を辞めたいと言った時、自宅まで来て、当時まだ赤ん坊だった長男を
抱きかかえ、「かわいいな」とだけ言って帰ったUさん。
「辞めるな」とは言わない優しさを感じ、もう少し頑張ろうと思い直した一夜でした。
ほかにも、
大きなクライアントを任せて頂き、自身の社会人としての基礎を
育んでくれたNさん。
自身のポストを譲ってまで、私を課長に抜擢してくれたTさん。
兄貴のような存在で、いつもかわいがってくれたSさん。
同期で、田舎者の私に東京のこといろいろと教えてくれたOさん。
いやー本当に楽しかった。
それぞれの立ち位置を確認でき、また新しい方向に
進んでいく勇気をもらった時間でした。
元気そうな皆さんの様子を見て懐かしむ一方、
自身の歩みをほんの少し振り返り、「うん、うん」
と心の中でつぶやく感じです。
僕が今あるのは、この人たちに囲まれて
叱咤激励をもらい続けたからなんだ、と。
本当に感謝です。
さて、懐かしがってばかりではいけませんね。
先週は、東京国際大学の文科省COC事業関連講義も
無事、大盛況に終わりました。
学生の反応、聴講された他の講師陣の反応を見る限り
満足頂いたプログラムになったのではないかと
自負しております。
今回は春季集中で実施しましたが、次年度からは
正式授業として継続していく予定です。
学生相手の授業は想像以上に楽しく、手ごたえのある
ものでした。
自身の新しい軸として期待に胸をふくらましています。
JTBを巣立って約7年、本当に充実した毎日を過ごせている
ことに感謝をして、これからも一生懸命人材育成に力を注ぎたいと
思います。
それが、僕を支えてくれた人への感謝の形だと思うからです。
株式会社オフィスたはら
代表取締役 田原洋樹